マンション管理組合の理事は、輪番制で選ばれることがほとんどです。
『来期は○○さんの番ですから、お願いします・・・』といった順番で、理事が決まっていきます。
はじめて理事になった人は、よほど意欲的に勉強していない限りは、何をすればよいのかさえ判りません。
理事長にでも選ばれようものなら、なおさらです。
『お隣の声がうるさい』だの『分別してゴミを出さない人がいる』だの、マンション特有の揉め事を
持ち込まれてしまいます。また、ほとんどのマンションで、理事長や理事の役職に就いても無報酬です。
つまり ボランティア なのです。せっかくの休日が、理事会などの会合でつぶれてしまうことも、少なくありません。
輪番制で理事になられた方の多くが、『なんとか早く任期が過ぎないかなぁ・・・』と思ってしまうのも、無理のないことです。
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理事や理事長の選定
管理会社の思うつぼ・・・
そんな、初めて理事になる方達にとって、最も頼りになるのが管理会社の担当者(フロントマン)です。
フロントマンとはフロント担当者ともいい、自分が担当するマンションを区分所有者に代わって管理しています。
てきぱきと対応してくれるフロントマンがいてくれたら・・・
管理会社まかせで、これほど楽なことはありません。
『この部分は今すぐに修理が必要です。修理には○○円かかります』とか・・・
『2~3年のうちに大規模修繕工事をやらなければ、
このマンションはスラム化します・・・』とでも言われようものなら、
プロが言うのだからその通りだろうと、鵜呑みにしてしまいます。
マンション住民は素人・・・
ほとんどのマンション住民は、マンション管理や修繕工事について、専門的な知識がありません。
専門的な難しいことを言われたり、『これは自治体の指導で ○○ となっています』などと言われると、
『そんなものかな・・・』とか『管理会社の言う通りに・・・』となってしまいます。素人ですから無理もありません。
そうなると管理会社は、しめたものです。マンション管理組合は、管理会社を頼り切ってしまうのです。
区分所有者のだれも、管理会社のサービスや価格を、比較しよう とは思いません。
修繕工事の競争入札があったとしても、管理会社の 息のかかった業者だけで 入札すれば、工事価格が維持できるのです。
落札した業者が そのお礼として、管理会社に契約金額の一部 を、キックバックしていた実例もあります。
あたかも、競争入札を行っているように見せかけて、
あらかじめ落札する業者が決まっている・・・。
まさに談合です。建設・不動産業界の体質は、なかなか変わりません。
『大規模修繕工事が談合の温床になっている』といっても、過言ではないのです。
また、キックバックは毎回、管理会社の方から、落札業者へ要求されていました。
・・・過去の実例です。
出来レースの仕切り役は、なんと管理会社だったのです。
管理組合からしてみれば、なんとも腹立たしいことです。
区分所有者の無関心が、大きなムダを生み続けています。
【無関心が最大の敵】なのです。
いつまで、ムダ金を払い続けるつもりでしょうか・・・?
すべての管理会社が、このような状態とはいいません。マンションの管理組合
に、どのようにしたら喜んでもらえるかを真剣に考え、日々努力している管理会社もあります。