マンション管理の主な業務は、次の3点があげられます。
① 事務管理業務
区分所有者全員から管理費、修繕積立金を徴収します。また、集めた管理費から各業者へ支払いを行います。
ちなみに、徴収した管理費や修繕積立金は ペイオフ対策 などして、銀行に預けるのが一般的です。
マンションの規模にもよりますが、修繕積立金は数千万円から数億円になり、取扱いに注意が必要です。
通常、銀行の通帳 は管理会社が保管し、
銀行印 は管理組合の理事長が保管しています。
② 管理員業務 ・日常清掃業務
管理員自身が日常清掃を行い、定期的に清掃業者がポリシャーなどの機械を使って清掃を行います。
③ 設備保守点検業務
エレベーターなど法定点検が義務付けられている設備に対して、専門業者に点検を委託します。
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管理業務仕様書について
管理会社に対する不満
『管理会社が何もしない・・・』 とか、『管理費が高すぎる・・・』 など、多くの管理組合が管理会社に対し、不満を抱いているようです。
マンションの管理業務には、さまざまな項目が含まれています。管理会社にきちんと仕事をしてもらいながら、
管理費を合理的に削減するためには、それぞれの業務を把握しておかなければなりません。
ところが、『管理会社がどのような業務をしているのか』 が、明確になっていないマンションが見受けられます。
それは、管理会社との間で交わされる 『管理委託契約書』 に添付されている、『管理業務仕様書』 が曖昧だから
といっても過言ではありません。
管理業務仕様書の見直し
管理委託の内容は、国土交通省が策定した 『標準管理委託契約書』
の定型が、そのまま使われている場合が多くみられます。
しかし、実際に管理がスタートしてみると、当初予測されなかったさまざまな事態が、起こってきます。
新築から 10年、15年 経過しても、当初のサービス内容のままで 管理を行うのは、現実的ではありません。
管理費を支払っている区分所有者からすれば、
業務内容について定期的に管理会社と協議 し、
そのときどきで望まれるサービスを、タイミング良く提供してもらうことが、理想と言えます。